避難・移住・帰還の権利ネットワーク

2012年6月に国会で成立した「原発被災者支援法」に基づき、被災者・避難者の権利を実現するためのネットワークです。

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4/17 復興庁・環境省に請願に行きました①

【4/17 復興庁・環境省へ請願に行きました①】
 「どこでも誰でも健康診断」署名と「福島県の甲状腺がん多発事態に関する緊急要求書」を提出しました。全国交歓会が呼びかけて、避難権利ネットから私(小山)が参加しました。

 「緊急要求書」の内容は、「希望者全員の放射能健診」「甲状腺調査のデータ公開」「避難の権利の制度化」「福島県外でも医療補償」、などです。
→ http://hinan.jimdo.com/要請書-ちらし/

 写真は明日、載せます。

★10:30~11:40 復興庁前で抗議行動
 東京の仲間が事前の電話でアポイントを求めたら、復興庁のA調査官は私たちの「緊急要求」に対して、最初は「復興庁の担当ではない」とウソを言い、本当に復興庁の担当ではないのか?と問い詰めると、担当分野だと認めたが「支援パッケージも出した。話すことはない」旨で面会を拒否。

 これで引き下がる訳にはいきません。請願権の侵害だと、当日私たちは復興庁のビルの前で看板を掲げ、「復興庁は出てこい」「署名を取りに来い」とマイクで約1時間、宣伝を続けました。

 そして2人でビルの中の復興庁に面会に行こうとすると、警察とガードマンが私たちを止め、「復興庁に問い合わせます。お待ちください。」

 何度か催促して、20分待っても復興庁が出てこないので、「あと5分して出てこなかったら私たちが直接会いに行く。あなたたちに邪魔する権限はない」と通告しました。そしたら5分経ってようやく復興庁の職員(総務課)が署名だけ取りに来ました。ここで「この請願の担当者は誰ですか」と問うと、「Aさんです。」

 中ではずっと、誰が出て行くか?と、すったもんだしていたでしょう。A調査官は私たちに会うのが余程いやだったようです。

 近畿から持って行った署名5688筆分を手渡しました。(これで荷物がずいぶん軽くなりました。)

★12:00~13:00 新橋駅前で健康診断署名集め
 ちょうど昼の休憩時間帯。サラリーマン風の人がとても多い時にやるのは、私には初めての体験でした。

 やってみるとサラリーマンの人たちがどんどん署名に応じてくれます。昼の時間でみんな心のゆとりがあったのでしょう。署名は7人で集めて約40分間に53筆。私が一番多かったかな。13筆でした。東京で放射能を心配な人が多いことを実感しました。
 
★13:30~14:00 環境省前で抗議行動
 福島県の「県民健康管理調査」を管轄する環境省に、「どこでも誰にでも健康診断を実施しなさい」「甲状腺検査のデータを本人開示/公開しなさい」とマイクで訴えました。

★14:30~15:00 原子力規制委員会のビル前で抗議行動
 原子力規制委員会の部屋は、「六本木ファーストビル」の中。名前のとおり高級住宅街(というより、超高級別荘か大邸宅街。周りにはスウェーデン・サウジアラビア・スペイン・ナイジェリアの大使館。スペイン大使館はものすごく大きな敷地です)。その中の第一等のビルです。ここで周辺の人にも聞こえるように整然と抗議のスピーチをしました。

 「原子力規制委員会は毎月、数千万円の家賃を払っている」と聴きました。

★15:30~16:30 環境省に請願
 環境省から福島県民健康管理調査を所管する「放射線健康管理担当参事官室」の職員2人が出席。今日のポイントに1つです。特に緊急要求書の中の健康診断と情報公開を要求しました。

【環境省の回答と交渉の要約】部分は私か全国交歓会の仲間の発言

回答① どこでも誰でも健康診断について
(環)福島県で健康管理調査をやっている。国は792億円と、技術支援をしている。

②⑤ 甲状腺検査のデータと線量推定データの開示と公開:
(環)本人にはちゃんと結果を伝え、説明している。今後パンフレットも配布し、説明会をする。

③ 健康管理調査を放射能健診にふさわしい内容にすること:
(環)福島の調査内容は、専門家(「検討委員会」)が医学的見地から決めた内容である。

④⑤ 医療の無償化、避難の権利の保障
(環)医療費無償化は被災者支援法の基本方針に関わる内容なので、ここでは言えない。他の項目は他省庁の担当。

①について。
私たちは全国での放射能健診を要求している。その回答がない。
WHOは、福島県でも甲状腺がんのリスクが上がると指摘する。

(環)高線量地域から始めている。福島県民の線量推定では99.8%が外部被曝5ミリSv以下だから、県外はもっと低い。内部被曝も99.9%以上が1ミリSv以下。甲状腺が心配だろが、WHOも「多めに見積もっても、近隣県では健康影響が現れる程の線量ではない。がんの増加が危惧される状況ではない。」(健診をやる必要はない。)


②について。
被検者に「結果」を伝えると言うが、結果とは「ABC判定」のことだ。結果とデータは違う。データの本人開示と公開を。

(環)データは個人情報なので、すぐには公開できない。名前を伏してデータ公開の議論はある。どう管理し活用するか検討されているが、いつ公開するか申し上げられない。個人個人の線量と甲状腺データのまとめをしてから。

環境省は福島県に「早く公開しろ」という気はあるのか?

(環)ルール作りとデータベース化の労力の問題。

ルール作りと言うが、山下俊一氏はすでに甲状腺の勝手に写真を公表しているではないか。

(環)知らない。どこでですか?

福島県立医大のセミナーや米国で、外国人に講演した。「3歳女児・A2判定」の写真まで公表している。もう公表できるではないか?(環境省の職員は知らなかった様子。)

高線量の地域のデータを公開しないのはなぜか?すでにあるはず。

(環)甲状腺検査のデータを見て何を判断するのか?それは間違い。甲状腺検査では小さな物までも見つかる。専門家が判断している。
 
見つかった甲状腺腫瘍は小さくない。甲状腺検査をやっている鈴木教授も「8ミリくらいになると急激に大きくなる:」と認めている。

それに「間違い」とは何だ。被検者本人が判断するのだ。それに、データベースは県立医大も作ると言っている。早く作るよう要求しなさい。

(環)なぜ本人が判断するのか?福島県立医大が説明している。

県民は福島県立医大を信用していない、そうだろう(ここは環境省も頷いた)。だからエコー写真をくれと言っている。セカンドオピニオンのためだ。早くデータを得て、避難するか判断したいのだ。

(環)公開が必要なら公開している。公開手続きを踏んで。(情報公開請求のこと)

なぜそんな手続きがいるのか?

(環)健康調査の主体は環境省ではなく福島県なので、福島県には指示できない。

助言、アドバイスはできるよね。開示、公開するよう助言する気はあるか?

(環)皆さんの声があることは県立医大に伝える。

環境省はどうするのか?あなた方はどう思いますか?

(環・N係長)個人的な意見ですが、福島県立医大は本人に結果を伝えている。さらに必要なら公開手続きを採れば公開される。それ以上は必要ない。データベースの必要性は研究の目的による。データベースが出来たら公開するべきと思う。

年齢毎のデータは少し公開されたが、調査地域ごとのデータは、なぜ公開しない?

ここで時間切れ(ちょうど1時間)。最後に健康診断署名の関東分と近畿の一部、あわせて1638筆分を手渡すと、あっさり受け取りました。


★16:30~17:30 原子力規制庁に請願
 今日の最後のポイントはこれ。私は環境省との交渉でつかれたので、この時は黙って聞いていました。詳しい内容は後日紹介します。

 この交渉には双葉町の元村長・井戸川さんと福島県からの「自主避難者」が参加。(井戸川さんは環境省の時にも。)井戸川さんは「国、保安院にさんざん『安全です、事故は起こらない』と言われ続けて、事故が起こったが誰も責任を取らない。保安院と同じだ」と発言。これで若い官僚たちは黙ってしまいました。

 政府が大飯原発を9月まで止めないと決めた事に対して、全国交歓会の仲間が「津波の防壁も出来てないのに、止めないのか?100%安全と言えるのか?」と問うと、規制庁は「100%安全とは言えません」と認めました。

 井戸川さんの言葉。爆発が起こって放射能のチリが降ってきたと知った時、「もう終わりだと思った。」この実感を想像できるでしょうか?

【1日を振り返って。小さいけれどいくつか前進】

①面会を拒否した復興庁のビル前で1時間抗議行動をやったこと。
 「支援施策パッケージ」を公表した後で、よほど請願に出てくるのがいやだったでしょうが、私たちが復興庁のビルに出向いて、署名を受け取らせました。直接のり込まれたらもっとたまらない、と思ってくれたようです。

 「ない袖は振れぬ」のたとえの通り、被災者支援法に基づかない「パッケージ」ということは、彼らも判っている。ここに彼らの弱点があります。

②環境省の職員はものすごく傲慢な感じでした。
 でも「データベースが出来たら公開するべき」と言わせました。実際にデータベース作業はこれから始まります(今年末までに「県民健康管理ファイル」として、個人の被曝線量推定値や甲状腺検査結果などを県民に配布準備)。それを公開させることは可能です。問題は、どれだけ早く公開させるか。

 健康診断署名を「抵抗なく?」受け取らせたのは、1時間の交渉の成果です。今までN係長が電話で「署名は受け取りません。窓口は復興庁」と言い続けてきたことを考えると、交渉の気迫で少し押し込んだかな、と思いました。

 しかしまだ、福島県に情報公開させます、とは言わないし、健康診断も拒否。次の請願の機会に持ち越しです。

③復興庁も環境省も、主権者を軽視する態度が露骨でした。
 復興庁は逃げ回る。でも反面、もう市民・住民にいい顔が出来なくなったから逃げ回るのでしょう。

 それにひきかえ環境省は「専門家が判断する。なぜ本人が判断する?」と開き直り。でも説得力は全然ない。

④もう1つ、国が福島県に健康管理調査を丸投げした理由を、改めて実感しました。
 検査データの情報公開も本人への開示もしないことを、全て福島県の責任にする。でも金は出している。(山下氏が勝手?に写真を公開しているのも知らないし、福島県のせいと言うのかな。)うまい責任逃れの仕組みです。

 次は5月に行きます。次はどうしようかな。

※個人的な感想はこちら。→
 http://no-nukes-hokusetsu.blog.so-net.ne.jp/archive/20130419

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  1. 2013/04/18(木) 22:25:18|
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